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経営状況分析-総資本売上総利益率(Y-x3)の概要と評点アップの考え方

この記事では、経営状況分析Yの経営指標の一つである「総資本売上総利益率(x3)」について解説しています。

総資本売上総利益率の概要

総資本売上総利益率は、総資本(=純資産)に対して売上総利益がいくら得られているかを示し、企業が生み出した付加価値を見る指標と言われています。

大きいほうが良いとされています。

総資本売上総利益率の定義は次のとおりです。

総資本売上総利益率の定義

売上総利益は粗利と言われるもので、建設業だけでなく兼業事業がある場合は兼業事業も含みます。

総資本は、工期と前期の2期の平均の額を用います。

総資本の額が3000万円未満の場合は、3000万円として計算されます。

また、総資本売上総利益率は、上限63.6%、下限が6.5%とされており、上限を超える場合は63.6%、下限に満たない場合は6.5%とされます。

総資本売上総利益率の評点をアップするための対策

総資本売上総利益率の評点をアップするためには、次の二通りが考えられます。

  • 総資本(=純資産)を減らす
  • 売上総利益(=粗利)を増やす

それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。

総資本(=純資産)を減らす
総資本を減らすためには、次のような対策が考えられます。
  • 定期預金等を解約し、借入金等の返済に充てる
  • 棚卸資産(在庫)を適切に処理し、その資金を返済に充てる
  • 遊休資産を杯巨悪氏、返済に充てる
売上総利益(=粗利)を増やす
売上総利益を増やすためには、次のような対策が考えられます。
  • 在庫の適正化を図る
  • 材料の仕入れの管理により売上原価の割合を下げる
  • 工程管理を適切に行い、効率的にリソースを活用する

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